会津の伝統工芸品・慶山焼のご紹介

皆さん、会津の焼き物といえば、何を想像されますか?会津の焼き物といえば「本郷焼」?それとも「流紋焼」?はい、その二つも会津の誇る立派な伝統工芸品の焼き物です(*'▽')
しかし、それ以外にも素敵な焼き物はまだあるのです。それが本日の記事、「会津慶山焼」です!平成9年に福島県伝統的工芸品にも指定されました。

慶山焼は会津でも一つしか窯元の無い非常に貴重なものです。ここは別の記事でも書いた通り、体験学習もでき、学生さんに大人気です。
慶山焼は1592年から始まる長い歴史を持った焼き物なのです。

始まりは同年、蒲生氏郷公が会津の地を治めていた頃。蒲生氏郷公は会津を盛り上げようと今に遺る伝統工芸品や商業を形作り発展させた名将ですが、慶山焼もその蒲生氏郷公の命によって生まれたのです。氏郷公が陶工を九州の唐津から呼び寄せたのは、当時建設させた7層の立派な城郭の屋根を葺き占める屋根瓦を、公が見出した上質な慶山の土で作らせるためでした。
陶工の高い技術と上質な土によって見事屋根瓦が完成し、それからは瓦の他に茶器や日常に使われる陶器へと形を変えて受け継がれてきました。

窯元は当時は各所に存在しましたが、第二次世界大戦の戦火により一度は一つ残らず消失・断絶されたこともありました。しかし、戦後の復興の折に断絶を惜しんだ当代が、古い文献からこの唯一の窯元を立ち上げ、慶山焼は復活を遂げたのです。
その後も震災などの数多の苦難を乗り越えて、現在は、会津のみならず多くの人に存在を知ってもらい使われて、会津を活気づけ、連綿と受け継がれていけるようにと、奮闘されていらっしゃいます。

そんなたくさんの想いを受けて生み出された名品の数々は、今日も店内で艶やかな光を放っています。是非店頭でご覧になっていただきたいです!大きさも多様で、昔ながらの器から素敵な香立て
まで、様々な陶器へと進化を続けています。複数写真を載せられないことが惜しまれて止まないほど、思わず溜息が出るほど優美で多彩な色合いと、柔和な輪郭が素晴らしいです。
手触りもつるつるつやつやしたものから、手になじんでしっかり持てる素の土質を遺したものまであります。

公式HPのブログも新商品情報もあって、近況もほっこり癒されるので、そちらのチェックもお勧めです♪
名品を実際に目で見て、そしてまだ焼かれる前の粘土状の慶山独自の上質な土の手触りを是非、感じ取っていただきたいです(*´ω`*)