🍁紅葉のたより🍁 知ってほしい東軍墓地のこと

紅葉のたよりは鶴ヶ城だけでなく広く会津全体に届いています🍁
今回は所かわって東軍墓地をご案内。少し遠いですがご覧の通り紅葉も非常に奇麗です。そして本来の教育旅行にもぴったりの大変歴史深く学びのある場所ですので、そちらについてもお話させていただきます📖

鶴ヶ城から西に約2km離れた位置に存在する「七日町」に所在します。七日町駅の向かいに会って、周遊バスなどを使うとすぐに辿り着きます。
厳かな佇まいととこじんまりとした駐車場(観光及び教育旅行の方は使えませんのでご注意!)、それほど大きな敷地ではありませんが、歴史的にとても重要で、偉人のお墓もあることから全国的に密かに知られる墓地です。ではどういう謂れで歴史的に重要なのか?

元々この地にお坊さんを引き留めるため、土地を与えたことから始まり、多くの人の尽力により建立されました。その後に鶴ヶ城の御三階や、飯盛山の大仏様も移動されてきました。(大仏様は戦争の際に持っていかれてしまったため、現在は台座のみが残っています。)

それだけでも非常に含蓄ある所ですが、ここは戊辰戦争に敗した後、会津藩士を埋葬することを許された、たった二か所の内の一つなんです。
実をいうと、戊辰戦争で亡くなった藩士たちは朝敵とされ、かなり粗雑に扱われ、きちんとした埋葬ができるまでかなりの時間がかかりました。
詳しくは割愛しますが、人々の嘆願や数多の苦難の末、ようやくちゃんと埋葬することができたのがこの阿弥陀寺なのです。言うなれば、会津人の悲願の結晶の象徴なのです。
約1300人が埋葬され、穴では納まらず、1.2mほどの塚になりました。それでも納まりきらなかった遺体は、長命寺にて埋葬されました。

それだけ多くの人が亡くなった戊辰戦争のこと、納まらない詳細の経緯は是非調べていただきたいです(´・ω・)
この空の下、穏やかな表情のこの場所にもそんな深い謂れがあって、たくさんの人たちの想いが込められていること、そしてここに眠る人たちの安寧を祈ってくださると、幸いです。
尚、こちらはお寺の中にある墓所で、大変大切な法事等が行われていることも多いので、くれぐれも、くれぐれもお静かにお参りすることをお忘れになりませんようお願いいたします(´ー`)